今回は、徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部
口腔保健学講座 口腔機能管理学分野 教授の
松山 美和先生のお話です。
テーマは「摂食・嚥下機能の検査と診断・評価」でした。
今回一番印象に残ったことは、
「不顕性誤嚥(サイレント・アスピレーション)」です。
「誤嚥」とは、食物等が気管に入ってしまうことで、
多くは「むせ(防御反応)」を伴います。
しかし、この機能が低下・麻痺していると
「誤嚥」しても「むせ」ない場合も多くあるそうです。
したがって、「むせ」がないことが安全に摂食・嚥下
できていることではないのだと改めて学びました。
そのため、何らかの異変や疑いが見られた場合、
VF(ビデオ嚥下造影検査)やVE(嚥下内視鏡検査)等の
専門機器を使用した検査も必要となってくるのだと感じました。
歯科衛生士 川原 彩乃